Rotating Moon from LRO

現時点では誰もこのように月が回転している様子を見ることはできません. それは地球の月が潮汐力によってロックされ, ひとつの面だけを見せているからです. しかしながら, 現代のデジタル技術をルナー・リコネサンス・オービター(Lunar Orbiter; LRO)が持ち帰った詳細な画像とを組み合わせることによって, 高分解能の仮想的な月の回転動画が合成されました. 上のコマ送り動画は通常の地球から見た月から始まります. しかし, すぐに中心部が地球からは見ることが難しい暗い大きなクレーターの東の海(Mare Orientale)が赤道のすぐ下へと回転してきます. 月の一ヶ月を24秒に凝縮すると, 月の地球側の面にはたくさんの暗い月の海がある一方, 反対側では明るい月の高原が大部分を占めることがこの動画からわかります. 2つの新たなミッションがこの1年以内に月を探査し始める予定です. ひとつめはNASAの月大気チリ探査機(Lunar Atmosphere and Dust Environment Explorer; LADEE)です. LADEEはちょうど一週間ほど前に打ち上げられ, 10月に月を回り始める予定で, 月の薄い変わった大気を探査します. 数ヶ月のうちには中国の嫦娥3号が打ち上げられます. 嫦娥3号はロボット探査機を派遣する軟着陸を含むミッションです.

APOD: 2013 September 16 - Rotating Moon from LRO